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539.ロードバイクの科学

 そんなに欲しいと思ったわけではなく、書店で見かけてただなんとなく購入したのです。昨日。

 そして、今日読んでみました。...アブナイ本や。僕にとっては。


 これまで経験的に「こうではないかな~?」と思ったことに数値的な裏づけを与えてくれることがいくつかあって、「ああ。やっぱりそうやったんや」と。別の文献などで得た知識と自分なりの「このほうがよいだろう」が合わない部分があったときに、なんとなくウヤムヤにするしか術がないのだけれども、数値で示されたらすごくはっきりします。



アブナイ1→やはり最新の値段の高い機材にはそれなりの科学的なアプローチが施されており、よりグレードの高い製品を手に入れれば、その恩恵を受けられると分かってしまったこと。お金をつぎ込む人の行動に理解をしてしまう。つまり、自分がそちら側に立つことを許容してしまう危険性がある。
アブナイ2→自転車をハード面から分析した本なので、何かを実証するデータとして心拍数などが出てくるのです。つまり、人間を鍛えるための方法について論じた本ではない。別に速く走りたいと思っているわけではないものの、坂道でどういう状態になるのかを分析した項があって、書いてあることに実感としても納得してしまいました。1とは矛盾するのですが、身体を鍛えることが、高価な器材よりも僕の場合は有益そうだと分かりました。つまり身体を鍛える方法を不相応にも探り出そうという気になる危険性がある。 しかし「気」だけに終わる。
アブナイ3→かなり何度も読み込んでしまいそう。仕事を横に置いて。
アブナイ4→自分の経験で得た知識とこの本に書いてあることとが、たまたま被っていることがいくつかあったので、自分の経験から得た知識を「正しいもんだ」と思い込んでしまう危険性がある。
アブナイ5→著者も後書きにおいて「反論や追試」を求めているように、決してこの本で書かれたことが全てではありません。だから鵜呑みにするつもりはまったくないのですが、シンプルにデータ化された数値と、エンジニアらしい切り口での文章は興味深いものでした。 あ、これは何も危なくないか。

by 06gonngonn06 | 2008-03-29 20:50  

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